置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい 読書

 

内容(「BOOK」データベースより)

置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません。雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように。心迷うすべての人へ向けた、国民的ベストセラー。新シリーズ!こころの文庫。 –このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渡辺 和子
1927年生まれ。九歳の時、二・二六事件で父・渡辺錠太郎を目の前で暗殺される。聖心女子大学卒業後、56年、ノートルダム修道女会に入り、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。その後ノートルダム清心女子大学学長を経て、同学園理事長。2016年12月帰天(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) –このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

 

 

第1章 自分自身に語りかける

人はどんな場所でも幸せを見つけることができる
どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。
逆境を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。

一生懸命は良いことだが、休憩も必要
働くことはすばさしい。しかし、仕事の奴隷になってはいけない。
きちんと周りが見えているだろうか?心にゆとりがないと自分も他人もいたわれない。

人は一人だけでは生きてゆけない
結果が良かった時は、人の功績に。悪かった時は、自分が悪者となる。
委ねるということは、人に感謝すると共に、自分自身に責任を持つということ。

つらい日々も、笑える日につながっている
苦しい峠でも必ず、下り坂になる。
人はどんな険しい峠でも越える力を持っている。そして、苦しさを乗り越えた人ほど強くなれる。

神は力に余る試練を与えない
現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
悩み疲れる前に、別の視点から考えてみよう。見方が変われば、たとえ悩みは消えなくても、勇気が芽生える。

不平をいう前に自分から動く
自分が積極的に動いて、初めて幸せを手に入れることができる。
他人任せでは幸せは得られない。自分が光となって世の中を照らそう。

清く、優しく生きるには
求めなさい。そうすれば与えられる。
自分の欲望にばかり振り回されてはいけない。自分がして欲しいことを人に与えなさい。

自分の良心の声に声を傾ける
私たちの心の中に、善いことをすすめ、悪いことを制止してくれる“王さま”が住んでいる。
悩んだ時、迷った時、困った時。そんな時は、自分の良心の囁きに耳をすまそう。

微笑みを絶やさないために
「私の微笑みは、“神さまのポケット”に入ったのだ」と考える。
思い通りにならない時もある。いきどおらず、視点を変えてみる人になろう。

 

第2章 明日に向かって生きる

人に恥じない生き方は心を輝かせる
きれいさはお金で買えるが、心の美しさは買えない。
心の美しさは、自分の心との戦いによってのみ得られる。

親の価値観が子供の価値観を作る
価値観は言葉以上に、実行している人の姿によって伝えられる。
同じ事柄でも価値観によって受け取り方が変わる。子供には、愛と思いやりのある価値観を伝えたい。

母の背中を手本に生きる
子供は親や教師の「いう通り」にならないが、「する通り」になる。
子供に何かを伝えるのに言葉はいらない。ただ、誠実に努力して生きていくだけでいい。

一人格として生きるために
まず考え、次に感じ、その後に行動する。
考えるということは、自分と対話すること。自分自身に語りかけ、次の行動を決めなさい。

「いい出会い」を育てていこう
いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない。
出会っただけでは信頼関係を結べない。「このご縁を大事にしよう」という気持ちを育てていこう。

微笑みが相手の心を癒す
何もできなくていい。ただ笑顔でいよう。
笑顔でいると、不思議と何事もうまくいく。微笑まれた相手も、自分も心豊かになれるから。

心に風を通してよどんだ空気を入れ替える
苦しいからこそ、もうちょっと生きてみる。
生きることは大変だが、生きようと覚悟を決めることは、人に力と勇気を与えてくれる。

心に届く愛の言葉
“あなたが大切だ”と誰かに言ってもらえるだけで、生きてゆける。
人は皆、愛情に飢えている。存在を認められるだけで、人はもっと強くなれる。

順風満帆な人生などない
人生にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
思わぬ不幸な出来事や失敗から、本当に大切なことに気付くことがある。

生き急ぐよりも心にゆとりを
時間の使い方は、そのままいのちの使い方になる。
待つことで、心にゆとりができると気付いた時、生きている「現在」は、より充実したものになる。

内部に潜む可能性を信じる
ありのまま受け入れた時、相手の秘めた可能性が開花する。
誰にでも「成熟に向かって前進する力」が潜んでいる。相手を信頼して、尊敬することから始めよう。

理想の自分に近づくために
倒れても立ち上がり、歩き続けることが大切。
時に立ち止まって休んでもいい。再び歩き出せるかが、目標達成の分かれ道。

つらい夜でも朝は必ず来る
希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
希望の喪失は、生きる力の喪失でもある。心の支えがあれば、どんな辛い状況でも耐え抜くことができる。

愛する人のために命の意味を見つける
自分のいのちに意味を与えることで、苦しい状況でも生きてゆくことができる。
人は「愛する人のために生きたい」と、思うことでより強くなれる。愛は生きる原動力。

神は信じる者を拒まない
神さまは無関心であった者にこそ、愛に溢れた関心を寄せている。
神の存在を感じた時、誰でも心おだやかに過ごすことが許される。

 

第3章 美しく老いる

いぶし銀の輝きを得る
毎日を「私の一番若い日」として輝いて生きる。
蔵を取ることは悲しいことではない。新しい何かにチャレンジして、いつも輝いていよう。

歳を重ねてこそ学べること
一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、我々が与えたものだ。
人は何歳になっても、精神的に成熟することができる。謙虚にいなることが成熟の証である。

これまでの恵みに感謝する
年の瀬は大きな節目。心静かに「自分の内部」を見つめる機会。
年の瀬は一年を振り返る節目の時期。同様にいつか訪れる、人生の「年の瀬」も感謝の気持ちで迎えよう。

ふがいない自分と仲良く生きていく
失ったものを嘆いても前には進めない。悩みを抱えている自分も大切に。
嘆いてばかりては、悩みも嫉妬も雪だるまのように、膨らんでしまう。悩みを抱えている自分を愛おしもう。

一筋の光を探しながら歩む
神は決して、あなたの力に余る試練を与えない。
人間に悩みはつきもの。けれども、神さまは試練に耐える力と逃げ道をきっと備えていてくださる。

老いをチャンスにする
老いは人間をより個性的にするチャンス。
老いは悲しいことばかりではない。人間関係を「量から質」に変え、自分を豊かにすることができる。

道は必ず開ける
迷うことができるのも、一つの恵み。
迷った時は、「選択する自由」を与えられたと思ってプラスとマイナスを書き出し、その重みによって決める。

老いは神様からの贈り物
「老い」を意識する時、人はより柔和で、謙虚になることができる。
老いた自分を嘆くのではなく、それを受け入れ、「老いは神の賜物」と意識できる自分を目指そう。

 

第4章 愛するということ

あなたは大切な人
あいさつは「あなたは大切な人」と伝える最良の手段。
目立たない仕事をしている人へのあいさつを忘れてはいけない。私たちはお互いに「おかげさま」で生きているのだから。

九年間に一生分の愛を注いでくれた父
父と過ごした九年、その短い間に一生分の愛情を受けた。
愛情の深さと歳月は比例しない。たとえどんなに短くても、本物の愛は心を充分に満たしてくれる。

私を支える母の教え
いつ、何が起きるかわからないから、いつも準備をしておく。
自分が歳を重ねたからこそ、身に沁みる教えがある。経験を積み重ねたからこそ、伝えておきたい言葉がある。

2%の余地
信頼は98%。後の2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
この世に完璧な人間などいない。心に2%のゆとりがあれば、相手の間違いを許すことができる。

愛は近きより
大切なのは「人のために進んで何かをする」こと。
「人に迷惑をかけない」からもう一歩進んで、「手を差し伸べる」気持ちが愛の実践につながる。

祈りの言葉を花束にして
日々遭遇する小さな苦しみを笑顔で受けとめ、祈りの花束にして神に捧げたい。
自分のためではなく、誰かのために祈る時、祈りは愛の花束となって輝く。

愛情は言葉となってほとばしる
相手を生かすぬくもりのある言葉を使える自分でありたい。
言葉ほど恐ろしいものはない。使い方を間違えれば凶器にもなる。言葉を無機質なものにしてはいけない。

「小さな死」を神に捧げる
「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練さえも、両手でいただくこと。
すすんで人のために自我を殺すことが、平和といのちを生み出す。

 

 

読書

 

 

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