僕は留学生の時はもちろん、今でも、「は」と「が」が正しく使い分けがちゃんとできていません。
日本語を勉強している外国人にとってはランキング上位の難問ではないでしょうか。
ここで、調べたものを整理して、自分が理解できて覚えやすいようにメモします。
その上で、明日以降、今まで作成した記事を徐々に見直していきます。
きっといっぱい間違いがあるはずです。
まず、ネットで情報収集しました。調べた限り、色々な異なる説明があります。
知識が偏らないように、10個以上のサイトの説明を参考にして、共通のところのみを整理します。
そしてここで整理したものを基本的な使い方として覚えます。
また、今後の学習より、間違いと思ったもの、訂正したほうがいいと思ったものがあれば、訂正していきます。
読者の皆さんも、記事に、怪しい日本語だよと思ったら、ご指摘していただければ、ありがたいです。
全ての記事の下に、コメント欄があって、気軽にご連絡ください。
基本:述語を強調したい時は「は」、主語を強調したい時は「が」
「は」はその後を強調する場合、「が」はその前を強調する場合に使われます。
僕は自分が覚えやすいように、強調する部分を大きく表示します。読む時も、トーンを高くします。
例文1:「あなたは誰ですか?」「私は華です。」
例文2:「華は何を食べましたか?」「華はケーキを食べました。」
例文3:「誰が華ですか?」「私が華です。」
例文4:「誰がケーキを食べましたか?」「華が食べました。」
例文5:「日本は海に囲まれています。」
例文6:佐藤さんの車はどれですか。
例文7:どれが佐藤さんの車ですか。
次の説明のルールもほとんどの場合、強調部分によって「は」か「が」かが決まります。
普通のとその例外
普通の場合
①名詞文「彼女は学生です。」
②形容詞文「彼女はやさしいです。」
③動詞文「彼女が来ます。」
例外の場合
①名詞文「彼女が学生です。」 ← 「あなたと彼女、どっちも学生さん?」「いえ、彼女が学生です。」のように、訂正の時 → ルール3
②形容詞文「彼女がやさしいです。」 ← 「聞いてください、僕の彼女がとっても優しいんです。」のように、相手の知らない情報を出す時 → ルール4
③動詞文「彼女は来ます。」 ← 「彼は今日来る?」「彼は来ないけれど、彼女は来ます。」のように、比較するとき → ルール3
ルール1:文の性質が現象文か判断文か
現象をそのままいう時は「が」、判断、評価、話の中のものを指す時は「は」を使う
太郎が本を読んでいる。昨日駅前で火事があった。机の上に本がある。そこにいすがある。桜の花が咲いている。教室に田中さんがいます。
田中さんは学生です。花子は賢い。田中さんはこの本を書いた。田中さんの部屋にいすはある?A:彼はどこですか。 B:彼は教室にいます。
私は昨日友だちと映画を見た。
寛子は世界一素敵な女性だ。
ルール2:従属節・名詞修飾節の中では「が」を使う
彼がうちに来たとき(従属節)、私は出かけていた。
雨が止んだので(従属節)、私たちは出かけた。
私が作った(名詞修飾節)料理はこれです。
田中さんがこの本を書いたことは事実だ。
この本を田中さんが書いたことは事実だ。
この本は田中さんが書いた。
私はよく聞きます + これは音楽です → これは私がよく聞く音楽です。
私は昨日作りました + それは料理です → それは私が昨日作った料理です。
毎日彼は読みます + あれは本です → あれは毎日彼が読む本です。
太郎は背が高い。象は鼻が長い。あのスーパーは野菜が安い。
ルール3:主格が対比の意味を表すか、排他の意味を表すか
主題、対比の「は」
日本は海に囲まれています。
ひらがなは書けますが、漢字は書けません。
犬は好きだが、猫は嫌いだ。あなたは日本人ですが、彼はアメリカ人です。
雨は降っています。→「雨は降っているが、雪は降っていない」のニュアンスになります。
強調、排他の「が」
私が責任者だ。(ここにいる者の中では、他の者ではなくて、私だけが責任者であるという排他の意味を表す)
寛子が好き!寛子が一番!(他の好きな人がいない)
上司:この仕事は誰が担当してくれますか?(ルール2)
部下A:僕が引き受けます。(他の誰ではなく、僕やる)
部下B:Aさんは他の案件がまだ残ってるので、私がやりますよ!(ルール2、3)
彼がクラスで一番ハンサムだ。あの人が鈴木ですよ。
A:彼が来たら、行こう B:え、彼はもう行っちゃったよ。
ルール4:「は」既知の古い情報・「が」未知の新しい情報
話者が聞き手が知っているであろうことを話す際には「は」
話者が聞き手が知らないであろうことを話す際には「が」
疑問詞は新しい情報として扱います。
すみません、ここに財布があったと思いますが
どんな財布ですか
この時点ではまだ女性の頭の中に財布はなく、財布については未知です。
これを「ここに財布はあった」と言いますと、女性がその財布のことを知っていることを男性がわかっていることになります。
その財布は黒くて長いです。
ここで男性と女性の間に財布が共通の話題として認識されたことになります。
続いて、男性が財布の特徴を述べていますが、もうお互いの間に財布の存在は既知になっているから、「は」を使います。
A:こっちにおもしろい所があるんですよ。
B:何をするんですか。
A:そこは遊んだり、食べたり、色々できるんです。
日本は海に囲まれています。
国土の7割が山林です。
応用
開発企画部の木村と斉藤が明日の会議の出席者です。……①ルール3、ルール4
木村は今回のプロジェクトの主担当です。……②ルール4
斉藤は今年入社したばかりの新人です。……②ルール4
木村が当日の進行役を務めます。……③ルール3
①は会議の出席者が木村さんと斉藤さんの2人であり、3人目はいないことを伝えています。
②はすでに登場した木村さんと斉藤さんがそれぞれどういう人物かを紹介しています。
③は当日の進行役が木村さんであり、斉藤さんではないことを示しています。
コメント